SOUND OF KINOSAKI

城崎温泉を拠点に、まちからインスピレーションをうけて、自分たちのオリジナルダンス作品をつくろうとしている、とことこダンサーズ。

せっかくなら音楽も自分たちでつくっちゃおう!ということで、11月8日と9日の2日間、京都から音楽家のやぶくみこさんを招き、
10人のために特別に音楽ワークショップを開催していただきました。



「音楽ってどこにあると思う?」

「どんな音楽をつくりたい?」

「何曲つくろうか、目標は?」

そんなやりとりから始まったクリエイション。




みんなが「こんな音楽つくりたい」と思った【アイデア】を、やぶさんはいろんな技や知識を駆使して【アレンジ】(料理)してくれるのだとか。話し合いの末、私たちは ①声の音楽、②楽器をつかった音楽、③自然の音楽(まちの音楽)をつくることに。

さっそく、みんなでまちへ繰り出しました。

”いい音楽”とは、よく聴くことだよ



葉っぱがこすれる音も、音楽。
温泉が湧き出る音、川の流れる音、瓦を叩く音、杖をつく音、鐘の音・・・
耳を澄ましながら、録音して、確認して、の繰り返し。




 



温泉寺に戻ってきてお昼ごはんを食べたら、いよいよ、やぶさんが持ってきてくれた世界の楽器に触れる時間。いつも学校で使っている楽器もあれば、見たことない楽器もあって、みんなドキドキ。

大事な楽器は壊さないでね〜。物は壊れる、だから大事に扱おうね〜。

まずはいろんな楽器に触れてみながら即興セッションに挑戦します。




「スタート」とか「おしまい」とか合図のない即興セッションでは、お互いの音に耳を澄ませながらみんなで1つの音楽をつくり上げます。それを録音して、みんなでゴロゴロしながら聴いてみる。聴きながら「これってこんな感じだね」「○○みたいな風景が見える」と好き放題、言い合ってみたりする。



そうして生まれたとことこ第1作目の題名は『雨の日のパーティー』

雨の日に留守番をしていたら家族が帰ってきて、雨がやみ、だんだんと騒がしくなってパーティーがはじまるという物語が目に浮かんできたそうです。

なるほど!こういう感じか!とコツをつかんだのか、みんなはまた別の楽器でセッションをスタート。今度はちょっと短め。出来上がった音楽から子どもたちは「やさしい涙」「お風呂の音楽」「おまつり」を連想したのだとか。こうして第2作目『おんせん涙』も誕生しました。




7時間(!)に及んだ1日目のラストセッションでは、みんなすっかりミュージシャンの顔に。10分23秒の新曲が完成しました。この曲からは、動物たちのとことこという足音が聞こえてきたので『とことこジャングル』という題名に。3月のダンスではどのシーンで使おうかな♩♩♩




2日目は水の音クイズからスタート❗️
雨の音、川の音、元湯の音、飲む温泉の音、独鈷水の音、聞き分けられるかな?!

クイズの後は、昨日録った自然の音(まちの音)がやぶさんの手によって1つの音楽になったのをみんなで聴きました🎧これはこんなシーンに使えそうだね〜と話し合いながら聴く時間もいい時間。




そして後半、声のワークショップがスタートです。子どもならではの、今しかでないその声を使って、音楽をつくろうという試み。『のびる声』9人ver と10人ver、そして『とことこの歌』の3曲が誕生しました。もう、ここまでに7曲も出来てる!!

楽器の扱い方にも、即興セッションにも、慣れてきたみんなは最後にやぶさんとセッションをすることに。目をみはるほどの集中力で、音に音を重ね、紡いでいくその姿はまるでミュージシャン。ラストセッションは、20分以上でした。その姿をたくさんの人たちに見ていただきたくて、思わずFacebookでライブ中継しちゃったほど(笑)




ダンスの時間には得られないような新たな経験をして、たくさんのことを吸収した2日間になりました。やぶさん、とってもスペシャルな時間をありがとうございました!!